MP、DREAM THEATERを脱退

twitterでフォローしていたroadrunnerのアカウントが流していたニュースを見て飛び上がらんばかりに驚き、思わず記事にしてしまいました。


マイク・ポートノイ、DREAM THEATERを脱退
http://www.roadrunnerrecords.co.jp/page/News?&news_page=&news_id=100314


DREAM THEATER「今まで通り活動を続けていく」
http://www.roadrunnerrecords.co.jp/page/News?&news_page=&news_id=100315


ショックではあったけどもう数年前からこういう予感はありました。ニールモーズのソロで参加してる時の方がイキイキしてたようだし、DTが解散するかMPが抜けるか、いつかそんな事もあるかもしれないと。


でもMPが牽引するDTをこそずっと好きだったという事実は曲げられません・・・ファンとして複雑な心境です。DTの近作よりはニールモーズのソロ作の方が好きになってきたという嗜好の変化はありますが、それでもDTはやはりsamlieにとってオンリーワンのバンドです。そしてそのDTのドラムをMP以外の人間が叩くなんて、今はイメージ出来ないです。


まぁ家に帰って改めてDT聴いてみても、何か考えがまとまるわけもなかったですな。
以下かなり適当な事をずらずら並べますが、好き過ぎてちょっと口が滑ったという程度に考えて頂ければと思います。



▼ドミニシ、ケヴィンムーア、デレクシェリニアンがDTを去っても、DTはDTだった。

MPが抜けた後のDTも、何も変わらずDTかもしれない。
自分にとってのDTはSFAMくらいで終わっていて、もう愛着がなくなっているのかもしれない。ただ受け入れてしまうかもしれない。
MPが抜けた後メンバーの力のバランスが良くなり、2011年の第1作がAngraのRebirthのごとく起死回生の1発を放つかもしれない。
MPが抜けた後バンドが立ちゆかなくなり、主要メンバーがどんどん抜けていってDT自体が消えてしまうかもしれない。


samlieがDTを知ったのは既にキーボードがシェリニアンに代わり、FIIが発表された頃ですが、シェリニアンがDTを去るとき同じような心配、夢想をしたか?それはノー。多分ケヴィンが去る時であってもノーだっただろう。
samlieのDT観で、MPがDTの中で占める体積の大きさを感じずにいられない。


▼しかしMPの「バンドと距離を置きたい、2011年にはバンドとして何度か活動してもいい」というのはあまりにバンドを私物化した考え方だと憤慨を覚える。
DTはMPが100%出資しているのか?MPのソロプロジェクトに毎回決まったゲストメンバーが参加しているのか?
上記URLでのMPの脱退コメントを見れば見るほど釈然としないのは、こうしたバンドを自分のものと過剰に考える節と、さらに言い訳めいた言い回しが多い事である。

正直読めば読むほど、MPがバンドを去るという結末になって良かったと安心せずにいられない。「俺が辞めるからDTは解散!」ではさすがに他のメンバーをどう思っていたのかと本気で心配してしまうところだった。


▼ここまでに書いた通り、DTの近作は自分にとってスマッシュヒットではありません。好きなプレイヤーが演奏しているよく出来たいわゆるプログレメタル、あるいは好きだったバンドの最新作、というくらいの愛着しか持っていません。
きっと自分がBURRNの編集なら毎回90点を付けていたと思う。高い点かもしれないがそれはDTのアルバムだから。しかし95点を付ける事は決してないようなアルバムが続いた。
もう長いこと自分はその原因を、ジャケットの裏に毎回書かれている
「Produced by John Petrucci and Mike Portnoy」
という文章に押しつけてきた。この二人が好き勝手作るからアルバムがつまらなくなってしまっているのだと。
作り込んでからスタジオに入る作曲方式から、スポンテニアスな即興重視の曲作りに変わったというのも原因だったのかもしれない。
でも自分はそれだけではなく、初期のようにプロデューサが付き、バンドに色々注文を付ける人間が居たFIIまでの頃のアルバムの方が、良く出来ていたと思っている。


▼自由に物が作れるより、制約のある環境の方が良いものが作れる、とも言える。バンド外から口出しが出来、協力が出来る人間が居た方が良い、とも言える。全てsamlieの私見ですが。芸術は制約の中で育つものだと思う。


▼次のアルバムが
「Produced by someone」
になるのか
「Produced by John Petrucci」
になるのか、あるいは
「Produced by Dream Theater
になるのか。

自分が一番注目しているのはそこかもしれない。


▼そしてここまでDTについて振り返り、語ってみて改めて到達した一つの想いは、samlieはまだDTのニューアルバムを楽しみにしている、という事だった。

MPが2005年くらいにあっさりDTを解散していれば、その楽しみも無かったわけである。

やはりDTをここまで続けてくれた事、スマッシュヒットでは無かったにしろ新作を出すたびに自分に期待を持たせてくれた事、コンスタントにライブマテリアルも出してくれた事、色々なDTに関する感謝もDTあってのこと。

MPが何を思いながらここ数年DTを続けてきたのかは分からないが。MPには、今までDTというバンドを引っ張ってきてくれてありがとう、という感謝の気持ちがやはり一番大きい。


I'll always remember
those were the best of times


I'll cherish them forever
the best of times


1ファンの戯れ言です。