映画『BLUE GIANT』を観てきた

先週spotify上でBLUE GIANTOSTがオススメされてきて、作曲のクレジットが上原ひろみだったのでなんだこれと調べていくと漫画原作の劇場アニメが公開中と知った。
サントラを3周したくらいの辺りで段々と映画自体も観てみたくなり、最寄りのシネプラザサントムーンでまだ1日1回上映があるようなので、wikipediaで簡単なあらすじと登場人物の説明だけ読んで昨日の仕事帰りに行ってきた。
金曜のレイトショーでシアターの客入りは2割くらいだったと思うが、アニメ映画としては意外にシルバー客が多かったのが驚いた。

 


3DCGの演奏部分は少し動きにメリハリがないとか、クライマックスの演奏中にインタビュー映像を挟んでくるとか、少し観ている側で我慢を求められる部分もあったが、粗探しのような事はここでは書かない。

最高の音楽に熱いストーリー、作曲や演奏に没頭する妥協なき青春を感じられる作品でとても満足できた。

 


作品中ではジャズを巡って色々なテーマが出てきた。
「ジャズはソロが素晴らしい」「ソロとは自分をさらけ出すもの」「下手でも感動させられれば良い、入り口が狭いとジャズは駄目になる」「勝つ演奏(安定した演奏)がまずは重要」「ジャズはずっと同じバンドを組む世界ではない、バンドは踏み台」etc..
JASSメンバー3人、大、雪祈、玉田それぞれの人格をぶつけ合いながらこれらのテーマが語られていきつつ、最も重要な要素である演奏シーンはふんだんに配置されていて、登場人物の演奏面の成長まで感じることができる。
原作へのこだわりを感じたし、力が入っているなと感じられた。

 


大がひたすら高架下で練習するシーン、玉田が客にドラムを褒められたシーン、雪祈が無下に扱った客を探し出してサインを届けたシーン、雪祈のCottonsでの演奏シーン(Count on me)など、特にぐっと来た。

 


今もサントラを聴きながら思い返して書いています。

以上です。