元々林さんの百奇夜行のおっかけダイアリーだったもんですから、
なんとなくマネて厨房から高校入る辺りによく読んでいたライトノベルの話題。
当時はファンタジー小説とかジュブナイルとか呼んでた気がします。


初めて読んだのは角川スニーカー文庫ロードス島戦記で、それまでは小説を買って読むという事を
したことがなくて、それだけでも結構興奮したような記憶があります…


ロードス島戦記に始まって4,5年間それっぽいのを読んでましたが今読み返してもそれなりに面白いものは、

深沢美潮フォーチュン・クエスト」シリーズ

この作者は他の作家と違い主人公を創り出すんではなく「自分がファンタジーの世界の主人公だったら」というのをかなり長い事やっちまった人だと思います。
あとがきのとぼけた性格まんまの主人公パステルが普通の人間の感性で喜怒哀楽を見せる冒険活劇で、
一方で冒険の内容はかなり本格的で作者のファンタジー好きのレベルを伺わせます。

水野良ロードス島戦記」シリーズ

うって変わってこちらは主人公が作家の世界で踊るスタンダードなファンタジー小説です。
初代主人公パーンの物語である「ロードス島戦記」1巻はかなり駆け足でそれぞれの冒険が薄っぺらくもありますが、
ロードス島戦記の魅力が凝縮されたなくてはならない1冊でした。以降2〜7巻のそれぞれの巻ごとにじっくり描かれた冒険も魅力的です。
でも俺が一番好きなのはロードス島伝説4冊で、主人公ナシェルを含めた英雄達の描き方が非常に小気味よい。フレーベとウォートの交歓のシーンなどは名シーンだと思います。

・ジョナサン・ワイリー「アーク島年代記」シリーズ

世界がとても魅力的です。また人物の描き方もよく、魔法使いフィラガモンの妻コリアが死ぬ辺りは訳にも力が入っています。年代記Ⅱの方もお勧め出来ます。


他に五代ゆう冴木忍など昔は色々好きな作家がいたのですが今読み返して見所があるな、と思ったのは上記の3つでした。
当然大人になってから読んだようなものは別として、ロードス島などは子供から大人まで広く楽しめる物語だと思いますね。


今のこういう小説については詳しくないというか、全くノータッチなので以降は百奇夜行でお楽しみ下さい!
取りあえずただの思い出話でした。ということで締め