SYNCROOMで快適にセッションをするにはメンバー全員の意識の高さが必要という話

前々回、前回の記事で連鎖的に思い出したこと、SYNCROOMに関するあれこれを書いてみる。

 

写真はSYNCROOMとは関係ありません

 


「小河邸の約束Final」では、SYNCROOMを利用したリモートセッションで、2022年2月から11月のライブ本番まで月イチペースで練習を実施した。

 

「小河邸の約束」は「Final」で9回目の開催だが、従来は実家(兵庫県)のスタジオに全員集めて練習という形を取っていた。
これまで私は遠方(静岡県)なので練習には参加せず、ライブ直前のリハーサルで初めて合わせるという形だった。

 

「Final」ではそもそもの練習がSYNCROOMベースだったので、遠方の自分も練習に参加できる。
これを参加できて良かったと見るか、逃げられないと見るかは、一長一短・・

 


練習の中終盤は実家と私の家の2拠点でSYNCROOMでセッションを行っており安定性の面で問題は無かったのだが、初期練習では最大5拠点のリモートセッションからスタートしていた。
新型コロナ対応で、大人数を集めての練習が難しかったためだ。

 

拠点が多いほど、各拠点での通信品質と、オーディオドライバのレイテンシの良し悪しが全体のセッションの足を引っ張ってしまう。
残念ながらこの点で足並みが揃っていたとは言い難く、スタジオ個室からiPhone版SYNCROOMで参加したメンバーがいた時などは演奏が成立しなくなってしまった。

 

そうした経験と、新型コロナ情勢の経過などでSYNCROOMの接続拠点は減らす方向になっていき、最終的に実家と私の家の2拠点になった形だ。

 


また、安定した品質でセッションが可能になっても、別な問題も存在する。
お互いがヘッドフォンを装着している状態であれば通話も行えるが、実家側では1曲終われば外してしまう人が多く、こちらからの呼びかけが届かないことがストレスだった。

 

ライブ本番も去年末に終わり、めでたしめでたしではあるが、楽しいばかりのオンラインセッションでは無かったな、と振り返っている。

 


SNS上ではSYNCROOMのセッションを配信したり、募集している人も多い。

 

何度か偵察したことがあるが、これらの人は元々SYNCROOMでセッションすることに慣れていて通信やオーディオドライバの問題はクリアしていることが多く、また基本的に全員がヘッドフォンで音を出すためコミュニケーションの面でも問題がないんだなぁということを思った。

 

小河邸の約束Finalの練習環境が特殊過ぎたのかもしれない。

 


今まで見た中で一番ガチなSYNCROOMセッションだと思うのは、黒沢ダイスケのYoutubeチャンネルで行われるDream Theaterの演奏会である。
超高難易度の曲をセッションで成立させるために通信関係は相当拘ったということを、初期の配信の時に聞いたか読んだ記憶がある。

 


「小河邸の約束」は終わったが、私のSYNCROOM練習環境はそのまま残っている。

 

ゲーム音楽のセッションなど、下手ですがお誘いがあれば喜んで。
楽器は鍵盤になります。

 


以上です。